岡崎の八丁味噌の郷にも行きました。
カクキュー八丁味噌の工場見学ができる三河の名所で、2006年に放送された連続テレビ小説「純情きらり」のロケとなった場所でもあります。
カクキュー工場の裏手の路地には連続テレビ小説「純情きらり」のヒロインであった有森桜子役の宮崎あおいの手形が飾られています。
桜子ちゃんも幼少期からピアノが大好きで音楽の道を目指していたようで、桜子ちゃんの故郷である岡崎のこの地は、純情きらりファン巡礼の聖地と言えるでしょう。
カクキューの創業は江戸時代初期で、その歴史は戦国時代まで遡るようです。
今川義元の家臣であった早川家の先祖・早川新六郎勝久は、1560年の桶狭間の戦いで今川が敗れた後、岡崎の寺へと逃れて武士をやめ、名を久右衛門と改めたそうです。
久右衛門は寺で味噌造りを学び、数代の後、徳川家康公生誕の岡崎城から西へ八丁(約870m)の距離にある八丁村(現在の愛知県岡崎市八帖町)へと移り、1645年に業として味噌造りを始めました。
そして久右衛門の造る味噌は地名に由来して、いつしか「八丁味噌」と呼ばれるようになりました。
八丁村の近くを流れる矢作川の上流は花崗岩質で、流れる水は清浄で豊富、伏流水は夏も冷たく、味噌造りに最適でした。
1601年には東海道が通り、矢作川と交わる交通の要所でした。
原料である大豆や塩、造り上げた味噌の運搬に適すると同時に、東海道を行き交う旅人が訪れるため、味噌造りとともに商売にも適した土地でした。
一方で、八丁村は矢作川や菅生川、早川等の多くの川に挟まれた高温多湿な土地であり、食べ物が腐りやすい環境でした。
そのため、このような環境にも耐えられるように仕込み水を極限まで少なくする等、先人が努力して試行錯誤し、固い味噌になりました。
味噌蔵も見学できます。
八丁味噌は、大豆と塩のみを原料に大きな木桶に仕込み、天然の川石を職人の手で山のように積み上げて重石とし、この八帖町の気候風土の中で二夏二冬(2年以上)も天然醸造で熟成させて出来上がります。
味は大豆のうま味を凝縮した濃厚なコクと少々の酸味、渋味のある独特な風味が特徴です。
味噌の試飲もあり、最後に八丁味噌パウダーがお土産として配られました。
また売店では名物の八丁みそまんを買いました。
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